テコチャレンジ交流試合 2020 師範講評

2020年は、新型コロナの影響で試合がまったく行えないまま秋の大会の時期を迎えました。リスクはあるものの、テコンドーを通じて道場仲間に元気を届けたいという強い思いがあり、感染防止策をとりつつ順位をつけない交流試合形式での開催を決定し、無事に終えることができました。

コロナ禍で参加を見合わせる練習生が多い中、少年少女部からは2名の参加があり、とても元気にマッソギに挑戦する姿を見せてくれました。成年部も初めての試合や久々の実戦など、参加者のコンディションはさまざまでした。

マッソギは自分自身の課題を感じる良い練習です。今回もそれぞれが課題のテコンドー技を試したり、弱点を感じたりと成果が多く見られました。
蹴りを受ける感覚は、練習と試合ではまったく違います。バーチャルでは得られないこの感覚は、皮膚感覚はもちろん、空間や雰囲気を感じる能力も向上させてくれます。相手の呼吸やタイミングなど理論だけではわからない練習にもなります。また自分の身体が思うほど言うことを聞いてくれない感覚など、いろんな感覚が感じられたと思います。そしてその感じた感覚は必ず自分のテコンドーのプラスになっていきます。ぜひ今後の練習に活かしてください。

そして一番の成果は、違う道場の仲間との交流です。少人数ではありましたが、他道場生とのマッソギは緊張。終わるとマッソギ仲間になります。互いに試合の感想を話し合う姿はとても良いものでした。コロナ禍でお互い大変な中、テコンドーを通じての交流は格別なものとなりました。

2021年も新型コロナの影響による活動の制限は続くことと思います。しかし武哲館道場は、感染予防に最大限の配慮をしつつ、元気に楽しく真剣にテコンドーを練習していく所存です。みんなで一緒にテコンドーをしていきましょう。

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